社労士過去問 平成24年度 労働,社保の一般常識 第2問 問題と解説

平成24年度 労働,社保の一般常識 第2問 問題

労働組合法等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

【A】いわゆるユニオン・ショップ協定のうち、締結組合以外の他の労働組合に加入している者及び締結組合から脱退し又は除名されたが他の労働組合に加入し又は新たな労働組合を結成した者について使用者の解雇義務を定める部分は、民法第90条の規定により、これを無効と解すべきであるとするのが、最高裁判所の判例である。

【B】いわゆるチェック・オフ協定は、それが労働協約の形式により締結された場合であっても、当然に使用者がチェック・オフをする権限を取得するものではないことはもとより、労働組合員がチェック・オフを受忍すべき義務を負うものではないとするのが、最高裁判所の判例である。

【C】労働組合は、組合員に対する統制権の保持を法律上認められ、組合員はこれに服し、組合の決定した活動に加わり、組合費を納付するなどの義務を免れない立場に置かれるものであるが、それは、組合からの脱退の自由を前提として初めて容認されることであるとするのが、最高裁判所の判例である。

【D】労働組合による企業施設の利用は、とりわけ我が国の企業別労働組合にとっては必要性が大きいものであり、使用者は、労使関係における互譲の精神に基づき、労働組合又はその組合員の組合活動のためにする企業の物的施設の利用を、特段の事情がない限り、受忍する義務を負うとするのが、最高裁判所の判例である。

【E】労働組合に対する使用者の言論が不当労働行為に該当するかどうかは、言論の内容、発表の手段、方法、発表の時期、発表者の地位、身分、言論発表の与える影響などを総合して判断し、当該言論が組合員に対し威嚇的効果を与え、組合の組織、運営に影響を及ぼすような場合は支配介入となるとするのが、最高裁判所の判例である。

 

 

 

平成24年度 労働,社保の一般常識 第2問 解説

【A】〇 正しい

【問】いわゆるユニオン・ショップ協定のうち、締結組合以外の他の労働組合に加入している者及び締結組合から脱退し又は除名されたが他の労働組合に加入し又は新たな労働組合を結成した者について使用者の解雇義務を定める部分は、民法第90条の規定により、これを無効と解すべきであるとするのが、最高裁判所の判例である。

【解説】
(最判H1.12.14)
記述の通りです。

ユニオン・ショップ協定とは、雇い入れをした後に、
一定期間は組合に加入しないまたは、組合から脱退、除名により
組合員資格を喪失した労働者を使用者が解雇することを義務付けた
協定のことを言います。

 

【B】〇 正しい

【問】いわゆるチェック・オフ協定は、それが労働協約の形式により締結された場合であっても、当然に使用者がチェック・オフをする権限を取得するものではないことはもとより、労働組合員がチェック・オフを受忍すべき義務を負うものではないとするのが、最高裁判所の判例である。

【解説】
(最判H5.3.25)
記述の通りです。

チェック・オフとは、使用者が組合員である労働者の賃金から組合費等を
控除し、それをまとめて組合に引き渡すと言うしくみを言います。

 

【C】〇 正しい

【問】労働組合は、組合員に対する統制権の保持を法律上認められ、組合員はこれに服し、組合の決定した活動に加わり、組合費を納付するなどの義務を免れない立場に置かれるものであるが、それは、組合からの脱退の自由を前提として初めて容認されることであるとするのが、最高裁判所の判例である。

【解説】
(最判H19.2.2)
記述の通りです。

 

【D】× 間違い

【問】労働組合による企業施設の利用は、とりわけ我が国の企業別労働組合にとっては必要性が大きいものであり、使用者は、労使関係における互譲の精神に基づき、労働組合又はその組合員の組合活動のためにする企業の物的施設の利用を、特段の事情がない限り、受忍する義務を負うとするのが、最高裁判所の判例である。

【解説】
(最判S54.10.30)
使用者が労働組合に企業施設の利用を許諾するかどうかは、
原則として、自由な判断に委ねられており、使用者がその利用を受任
しなければならない義務を負うものではないと言うのが、
最高裁の判断です。

 

【E】〇 正しい

【問】労働組合に対する使用者の言論が不当労働行為に該当するかどうかは、言論の内容、発表の手段、方法、発表の時期、発表者の地位、身分、言論発表の与える影響などを総合して判断し、当該言論が組合員に対し威嚇的効果を与え、組合の組織、運営に影響を及ぼすような場合は支配介入となるとするのが、最高裁判所の判例である。

【解説】
(最判S57.9.10)
記述の通りです。

 

以上から、正解は【D】となります。

判例を知っているか知らないかを問う問題でしたが、

この辺の判例は、抑えておいてくださいね^^

ただ、判例を知らなても、ある程度常識的に考えても、
回答は出せるんじゃないかと思います。

ご質問などございましたら、コメント欄にお願いします。

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問10 労働保険徴収法 普通
問1 雇用保険法
問2 雇用保険法
問3 雇用保険法
問4 雇用保険法 普通
問5 雇用保険法 普通
問6 雇用保険法
問7 雇用保険法 普通
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問1 労働保険に関する一般常識 普通
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問9 社会保険に関する一般常識 普通
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問1 健康保険法
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問3 健康保険法 普通
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問5 健康保険法 普通
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